街のはなし N35°34’56.45” E139°33’36.70”

 わたしがいちばん楽しかったのは、小学6年生の頃にわたしたちふたりと友達と人で学校の昇降口の前にあるちょっとした広場みたいなところでいつも雑談をして帰るということ。なんか学校のこととか、好きなアニメとか、こっちの組ではいま誰々がケンカしてどうのこうのとか、学級会でこんなことがきまったとか、そんなふう。時半くらいには下校時間なんだけど、もともとわたしは帰りの準備をするのがおそくてクラスでいちばん最後に教室をでてた。それで階段をおりると友達がいるからあるていどはなして、じゃそろそろ帰ろうか、ってなって階段おりるとまた下に友達がいるからはなしをして、で学校の前の坂をちょっとくだってまたおしゃべりするの。でまた横断歩道の先でちょっとおしゃべりしてから帰る。

 その頃の友達は私立にいっちゃったから、ひとりずつには道で会うこともあるけど、卒業以来会ってない人もいる。だからこの年くらいちゃんと会えてないな。

 

写真/文:谷山恭子   編集・校正:谷山恭子/藤井本子