HERE TODAY
2014 Group show “Meets Art”
Hakone Open Air Museum, Kanagawa, Japan
Period: 22 March ~ 31 August, 2014
Material: Steel, Lead, Wax, Shipboard, Paint
Size: W1300cm×H270cm×D125cm
Venue: Hakone Open Air Museum Main gallery
Material cooperation: KEY-TEC.co.jp
Photo: Junpei Ono (workshop), Kyoco Taniyama
2014 Group show “ミーツ・アート-森の玉手箱”
箱根彫刻の森美術館 神奈川
真北(しんぼく)を軸に設置されたテーブルには、その場所の緯度経度の座標が刻まれた鉛パネルが敷き詰められています。その美術館を建築した彫刻家、井上武吉氏(1930-1997)の生い立ち、現存する作品とその制作コンセプトのリサーチから、地表より謙る(へりくだる)[※]ように設置される事の多い井上武吉氏の制作様式にインスピレーションを得て、テーブルの高さは地表レベルに合わせられています。
Here Todayは、その日そこを訪れた証に、自分の名前と訪れた日付をテーブルに刻印で刻み、フロッタージュして持ち帰る事ができる観客参加型の作品です。訪れた人々の存在がテーブル表面に蓄積されることで作品は完成します。参加者のサインが刻まれたパネルは、将来版画の版として使えるようにと保管されています。会期中、1008名のご参加がありました。
※地表より謙る(へりくだる)ように設置されるについて参考までに:
井上武吉氏の作品は度々地面より下にGLが設置されることが多いです。例えば、地表にドアが設えられて地中に胎内をイメージした作品世界が作られている「天をのぞく穴」、靖国神社の無名戦士のための慰霊碑として作られた作品「異例の泉」は、戦争で地に倒れ亡くなっていった戦士達を憶い、どうして地表より頭をもたげられようか、という憶いを込めて地面を掘りこんで設置した作品です。また、奈良の山間部に生まれ故郷がある井上氏は、幼少期より、谷から空を見上げるような風景を原風景としているため、地表から一歩下がったところから作品を立ち上げることが多いようです。
開催期間:2014年3月22日(土)〜8月31日(日)
素材:鉄、鉛、合板、塗料、ワックス
サイズ: W1300cm×H270cm×D125cm
素材協賛:株式会社キーテック
撮影:小野順平(ワークショップ風景)/ 谷山恭子